●人類のルーツはどこ?
ところで、日本人の縄文系・弥生系は、ちょっと前は「ソース顔・しょうゆ顔」っていわれていて、その前は「たぬき顔、きつね顔」っていわれてたんだ。さらにさかのぼると、明治に東京医学校(現在の東大医学部)に教えに来ていたドイツ人医学者のエルヴィン・ベルツが「日本人には薩摩型、長州型がいる」といっていたんだ。西郷隆盛(薩摩藩出身)や伊藤博文(長州藩出身)の顔を見たら、あ〜なるほどって感じ。
縄文系・弥生系をさらにさかのぼって、日本人、そして現代人(=ホモ・サピエンス)のルーツを探っていきたいんだけど・・・突然ですが、ここで問題です!私たち現代人の“種”は、いくつあるでしょうか?
モンゴロイド(アジア人)、コーカソイド(ヨーロッパ人)、ネグロイド(アフリカ人)の少なくとも3種以上だよね・・・って思っている方はいませんか?正解はたった1つなんだよ。およそ20万年前にアフリカに誕生し、世界中に広がったホモ・サピエンスはすべて同じ“種”だよ。
同じ種というのは子孫を作ることができるかどうかを意味しているので、人同士がエッチをすると子供ができるんだ。ちなみに、人間に最も近いといわれるチンパンジーとは子供を作ることはできません。それでも、チンパンジーと人間の遺伝子の違いはたった1.23%しかないといわれているだ。
今、世界中で“人種”という言葉をやめようという動きが出ているんだ。全ての人は、10〜5万年前はアフリカにいて、日本人の先祖も黒人だったんだよ。肌の色は2000年ぐらいで環境によって変わるらしいです。インド人もヨーロッパのコーカソイド(白人)系だそうだからね。
どんな民族であれ、どんな国民であれ、ちゃんとした環境や教育があれば頭の良さや文化を理解する能力は変わりないといわれています。個人差は多少あっても、脳の構造などほとんど変わりありません。今地球にいるボクたち人間同士が大きく違っていると思っていることも、DNAレベルでみるとものすごくちっちゃな違いしかないんだよ。現代人の違いの話をする前に、このことはよく理解しててね。
話を元にもどして、ホモ・サピエンスの足跡をたどってみるよ。最新の学説によると、20万年前アフリカに誕生したホモ・サピエンスは、10〜5万年前にアフリカを旅立って世界中に広がったと考えられているんだ。これは「アフリカ起源説」と呼ばれているんだ。
あなたがもし社会人であれば、学校で習ったのは「アジアではジャワ原人や北京原人から今の人に進化し、ヨーロッパではネアンデルタール人からクロマニョン人をへて今の人に進化した」という「多地域進化説」だったはず。ところが現在は「アフリカ起源説」がほぼ正解と考えられているよ。ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人はもっと前にアフリカを出発して広がったけど、絶滅したと考えられているんだ。というわけで、以下に書くのはアフリカから日本にホモ・サピエンスが来たシナリオだよ。
4万4000年前、ボクたちの祖先は、まず、エジプトのシナイ半島から西ユーラシアに進出。そして4万2000年前に、ヨーロッパに向かう集団と東ユーラシアに向かう集団が分かれたらしいんだ。そして、東ユーラシアにいった集団から当時氷河期で陸続きだった樺太〜北海道を通って日本に入ってきたグループと、陸地だった黄海あたりから海峡を船で渡って日本にきたグループがいるらしいんだ。それは4万年前ぐらいだよ。その後、氷河期が終わると海面が上昇し、人々は日本列島に閉じ込められたんだ。
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